エンジニアの企業格付け ダイハツ(DAIHATSU)
格付け第7回目です。
ダイハツ工業株式会社
①知名度・・・★★★★☆ 4点
ダイハツは、大阪府池田市に本社を置く軽自動車メーカーで、スズキに次ぐ国内第4位(全8社中)です。
一部普通乗用車も手掛けています。
軽自動車では、スズキと長年トップを分かち合っていて、ムーヴとワゴンRが比較される車種として有名です。
かつては上場していたが、2016年にトヨタの完全なグループ会社となり上場とりやめとなりました。
トヨタへは、軽自動車をはじめ一部コンパクトカーもOEMとして供給しています。
メインの軽自動車は日本国内では、多くの人々に浸透していることから、同社の知名度はスズキと同様に高いです。
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②事業内容・働きがい・・・★★★★☆ 4点
各種軽自動車の設計・製造・販売(エンドユーザーへの販売は各県の販売会社)を行っています。
何かにつけてスズキと比較されることが多く、車種構成も多くの車種でカブっています。
事業形態は、スズキの2番煎じそのもので、スズキが人気車を出すとそれをまねた車種を必ずと言っていいほど出して、シェアを2分します。
このやり方は、独自の発想をあまり必要としませんし、先駆者がすでに成功しているやりかたを真似るため、外れることがほとんどなく、賢い経営手法と言えるでしょう。
さすが浪速の商人といったところでしょうか。
エンジニアにとっては、やりがいはまずまずある会社です。
小規模のため一人ひとりが任される範囲が広いのはもとより、スズキ車を偉大なる指標として、さらにプラスαを考え、付加価値をつける必要があるので、「知恵」や「工夫」といったエンジニアにどストライクな発想を常に求められます。
付加価値の一例としてはタントのピラーレスドアなどがあります。
また、2番煎じを抜け出そうとしてスズキには無い独自の車種などを出したりもしますが、残念ながら成功率は高くありません。
トヨタグループではありますが、いろんな意味で元気の良い会社なので働きがいがある会社です。
クルマが特に好きでない方でも、トヨタ的(サラリーマン的)な手法がだいぶ定着していますので、そつなくこなすことが出来るでしょう。
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③将来性・・・★★★★☆ 4点
将来性についてはトヨタ系列ということもあり、安泰と言えます。
そもそも同社が得意とする軽自動車は、国民的なアシとして絶大な人気を誇っていますので、たとえ系列でなかったとしても、その将来は非常に明るいでしょう。
というより、いい会社だからトヨタに認められたとも考えることが出来ます。
ただし、トヨタからの出向があるので将来的には部長級以上に出世するのは難しくなるかもしれません。
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④年収・・・★★★☆☆ 3点
2016年に上場とりやめとなったため現在の正確な年収を把握することはできません。
上場時の年収は約650万円となっており、それからトヨタの傘下に入っているため、そのレベルで止まっているでしょう。
利幅の少ない軽自動車をメインにしてることと、上にトヨタがいるので上限が見えていることから、給料水準は決して高くはありません。
2番煎じで650万ならまずまず、といったところです。
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⑤総合評価・・・★★★★☆ 4点
総合評価は、トヨタグループということもあり4点としました。
以前は、大きくて速いクルマが売れまくりましたが、これからは小さくて燃費の良いクルマが圧倒的に支持されます。
(スズキが立ち上げた)すでにあるビジネ形態に、独自の付加価値をつけてそれ以上を狙うところに、エンジニアとしての面白みがあります。
なお、トヨタグループのため所有するクルマはダイハツでなくとも、トヨタ車でOKのはずです。
クルマに特に興味はなくて、所有するクルマは何でもいいけどでも軽はムリ、という方でも問題なく勤められる会社です。
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