エンジニアによるシャープマスクの品質評価(シャープマスク通販)

コロナウイルスの影響で世界的なマスク不足にある中、シャープが突如としてマスクの生産をすると発表しました。

シャープと言えば家電で有名ですが、マスクなどの医療品はHPを見る限り手掛けている様子はありません。

つまりシャープは初めてマスクを作ることになります。

何の経験やノウハウも無しに、高性能なマスクを作れるのか、中国製の並行輸入マスクと比較して品質はどう期待できるのか、考察してみました。

「シャープのクリーンルームを使用して生産」と大々的にアナウンスされていますが、そんなものは精密なものをやってる会社であれば、基本クリンルームは設備しています。

むしろ大切なのはマスクを作る装置をどうするのか、あるいは安定的に作るにはどのような点に気を付ければよいか、など技術的な面のほうが要になります。

先ず知っておいていただきたいのは、製造業においては新たな分野の製品を作ろうとすると、詳細なノウハウが絶対に必要になるため、どのような大企業であろうともたやすく参入できないということです。

つまりシャープはもともとマスク(の製造装置)に関するノウハウを自社で持ているか、あるいは他社と技術提携してノウハウを習得するかのどちらかと思われます。

そこでいろいろと調べた結果、経産省のHPに興味深い記事が載っていました。

「令和元年度マスク生産設備導入支援事業費補助金に係る補助事業者の採択結果について」

経産省HPより

これによると、シャープは中国(台湾)の鴻海(ホンハイ)精密工業から技術協力を得てマスクの生産にあたると、あります。

シャープ以外の会社は、もともとマスクを製造しているメーカーで、補助金で生産設備を増強するようです。シャープのみ異業種からの参入のため、わざわざ「技術協力により」と説明書きまでしてあります。

また3/24にはこのようなツイートがありました。

写真のような製造ラインの設計・部品製作・組立・試験運転・品質評価が短期間ですべてできるとは思えません。

特に設計や部品の製作は、一から立ち上げるとそれだけで何か月もかかります。

早い話がマスクを生産する設備は、鴻海グループのなかですでにマスクの実績がある会社から持ってきて、シャープの工場内で生産しているのではないかと思われます。

そうであれば、プレスリリースから生産までのリードタイムは最短で済みます。

ただしこの場合、マスクの品質≒鴻海の品質となります。

では鴻海とはどんな会社でしょうか?

鴻海は実はシャープの大株主で、かつて液晶テレビでコケた時に買収していたのです。

鴻海は中国(台湾)の企業ですが、技術力は高くあのiPhoneの製造も鴻海グループで行っていることでも知られています。

また、そもそも日本に流通するマスクの7~8割は中国製ということもあり、大陸では、マスクのノウハウについて十分にあると言えるでしょう。

コロナ以前から市場に出回っていたメーカー品も調べたところMADE IN CHINAでした。

白元アース 快適ガードさわやかマスク
BMC フィットマスク

総合的に勘案して、今回のシャープマスクは品質的には何ら問題は無いものと考えることが出来ます。

また、シャープだから何か特別にいいということはなく、ホンハイの既存技術を利用して同等レベルのものをひたすら作っていることになります。

なお販売方法は、当初は通販での先着順でしたがあまりの応募の多さにサーバーが追い付かず、あとから抽選による当選方式へと変更になりました。

マスクは家電ほど収益性が良くは無いかもしれませんが、人々の切実に困っていることを解決できる一つの手段なので、他メーカーもぜひ取り組んでいただきたいと思います。

(ト〇タみたいに、みんなが欲しがってるクルマ、半年待ちとか、、社会的責任を果たせているのかと疑問に思う会社もある中で、この素早い対応はとても立派だと思います)

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