生産技術の仕事(組立編)

こんにちは、今回は組立工程の生産技術(以下組立生技)のお仕事を
解説したいと思います。
前回は加工の話をしましたが、その後工程で様々な部品を集結させて
組立を行い、製品として完成させます。

加工の生産技術(以下、加工生技)との大きな違いは、加工で使用する
マシニングセンタ等の設備は、工作機械メーカから購入することが
ほとんどですが、組立に使う設備は自社製であることが多く、それらの
設計を行うことのウェイトが大きくなります。

また部品をどれだけ効率的に組立できるかを考えるのは、加工生技と同様です。
特に気を付けたいのは、組立工程をすべて機械で行うということは
なかなか難しく、一部あるいは全部を人の手で組付けていきます。
感のいい方ならもうお気づきかもしれませんが、
人の手が介在するということは、それだけ間違い(不良)が発生しやすいということです。

具体的には、A,B,Cという3つの部品を機械にセットし、ボタンを押して
作動させ、ボルトで締結するような作業の場合、
①:部品の順番を間違えて組んでしまったり、②:Bの部品を棚から取った
つもりが、間違えて形状の似たB’という部品を取ってしまったり、
③:ボーっとしていて部品Cをセットし忘れたりといったことが、想定されます。

このようなミスが起きた時、その場で発見して直さなければ、不良品として
流れて行ってしまいます。そのため、「ポカヨケ」と呼ばれるシステムを
組立生技は考えます。

①、②の対応策は、部品を間違えて機械にセットしようとした場合、
正しい部品の形状と凸凹の関係になるような形状の治具を作製し、
物理的に機械にセット出来無いような構造にします。

また③の場合は、機械にセットするべき部品が足りないにも関わらず
ボタンを押した場合は、アラームが鳴り「部品C欠」というメッセージが
モニターに出るように仕組みを作ったりといった具合です。

規模の大きい会社の中には、組立生技の中でも部品を組むための専用設備を
設計する部署を、工機部あるいは造機部などと呼ぶ場合があります。
これら部署で自社設備の設計を行う方は、材料力学や構造力学といった
学校で学ぶ基礎知識に加え、油圧や空気圧、機械を作動させるための
プログラムミング言語等を習得している必要があります。

これは会社へ入ってから、研修で習得できると思いますが
資格としてありますので、実技は無理としても学科だけでも
取っておけば、ESや技術面接時に有利となるでしょう。

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組立生産技術の面白いところは、一つ一つの部品を組みつけていき、
我々一般消費者が見慣れた形の製品へと、完成させていくプロセス
に携われるということです。
生産技術にも設計的要素がかなりあるということは、就活生の
皆さんはなかなか知らな人が多いんですよ!
設計職だけにこだわらず、生産技術も希望職種に入れたほうが
倍率という観点からは、いい結果が出やすいかもしれませんね。